Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド

用語集

ASYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループ（asynchronous writethrough cache group）

TimesTenで、キャッシュされたデータが更新され、Oracleに非同期で伝播されるキャッシュ・グループ。

AWTキャッシュ・グループ（AWT cache group）

「ASYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループ」を参照。

SYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループ（synchronous writethrough cache group）

TimesTenで、キャッシュされたデータが更新され、Oracleに同期して伝播されるキャッシュ・グループ。

アンロード（unload）

キャッシュ・グループから一部またはすべてのキャッシュ・インスタンスを削除すること。

エージ・アウト（age out）

指定時間後（時間ベース）または指定されたデータ・ストアの使用状況レベルに達したとき（使用状況ベース）に、キャッシュ・グループからキャッシュ・インスタンスを削除すること。

キャッシュ・インスタンス（cache instance）

キャッシュ・グループのルート表の主キーによって識別される特定のデータ行。キャッシュ・グループに複数の表がある場合、キャッシュ・インスタンスは、外部キー関係を介してルート表の行と関連付けられている行のセットで構成される。

キャッシュ・インスタンス・キー（cache instance key）

ルート表内の特定の行の主キー。このキーによって、ルート表の行およびそのルート表の行を参照するキャッシュ・グループの子表内のすべての行が識別される。

キャッシュ・エージェント（cache agent）

AUTOREFRESH、COMMIT EVERY n ROWSなどのキャッシュ・グループ処理を有効にするTimesTenプロセス。

キャッシュ・グループ（cache group）

TimesTenデータ・ストアにキャッシュされているOracle表のデータ。キャッシュ・グループを作成すると、単一のOracle表のすべてまたは一部、あるいは関連する一連のOracle表をキャッシュできる。複数のOracle表をキャッシュする場合は、キャッシュ・グループの各表をキャッシュ・グループの別の表と1対nの関係で関連付ける必要がある。

キャッシュ・グループ主キー（cache group primary key）

キャッシュ・グループ内のルート表の主キー。

子表（child table）

ルート表の主キーへの外部キー参照、またはルート表を直接または間接的に参照する別の子表の主キーへの外部キー参照を持つ、キャッシュ・グループ内の表。キャッシュ・グループ内の表階層で、子表を他の子表の親に指定できる。キャッシュ・グループ内の表は、キャッシュ・グループに複数の親を持つ子にはできない。

システム管理キャッシュ・グループ（system-managed cache group）

システム管理キャッシュ・グループでは、特定の動作が実行される。システム管理キャッシュ・グループのタイプには、READONLY、SYNCHRONOUS WRITETHROUGHおよびASYNCHRONOUS WRITETHROUGHがある。

READONLYキャッシュ・グループでは、Oracle表への更新がAUTOREFRESHメカニズムによってTimesTenに適用される。READONLYキャッシュ・グループ内の表は直接更新できない。

SYNCHRONOUS WRITETHROUGH（SWT）キャッシュ・グループでは、キャッシュされたデータがTimesTenで更新され、Oracleに伝播されるというキャッシュ動作が実行される。アプリケーションでトランザクションがコミットされる場合は、TimesTenでコミットされる前にOracleでコミットされる。

ASYNCHRONOUS WRITETHROUGH（AWT）キャッシュ・グループでは、SWTキャッシュ・グループと同様のキャッシュ動作（キャッシュされたデータがTimesTenで更新され、Oracleに伝播される）が実行されるが、TimesTenのコミットはOracleのコミットとは非同期で行われる。

自動リフレッシュ（autorefresh）

Oracleでの更新は、OracleトリガーによってTimesTenキャッシュ・グループに自動的に伝播される。

双方向伝播（bidirectional propagation）

OracleまたはTimesTenキャッシュ・グループに対する更新を他方にコピーすること。

伝播（propagate）

OracleとTimesTenキャッシュ・グループ間でデータをコピーすること。

フラッシュ（flush）

キャッシュ・グループでの挿入または更新をTimesTenからOracleにコピーすること。

ユーザー管理キャッシュ・グループ（user-managed cache group）

ユーザー管理キャッシュ・グループでは、カスタマイズされた動作（双方向伝播など）が実装される。

リフレッシュ（refresh）

TimesTenキャッシュ・グループ内のすべてのキャッシュ・インスタンスを最新のOracleデータで置き換えること。

ルート表（root table）

外部キー制約によってキャッシュ・グループ内の他の表を参照しないキャッシュ・グループ内のメイン表。ルート表の主キーは、キャッシュ・グループの主キー。

レプリケーション（replication）

複数のデータ・ストアでデータの重複コピーをメンテナンスするプロセス。

レプリケーション・エージェント（replication agent）

各マスター・データ・ストアおよびサブスクライバ・データ・ストアでのレプリケーションは、レプリケーション・エージェントで制御される。マスター・データ・ストアのレプリケーション・エージェントは、トランザクション・ログからレコードを読み取り、レプリケートされた要素に対する変更を検出して、サブスクライバ・データ・ストアのレプリケーション・エージェントに転送する。その後、サブスクライバ・データ・ストアのレプリケーション・エージェントによって、更新がサブスクライバ・データ・ストアに適用される。

ロード（load）

Oracleから新しいインスタンスのみをコピーすること。すでにキャッシュに存在するインスタンスの更新または削除はコピーしない。